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2012年4月から2015年3月末までの四年間の治療実績について(6)最終版

 このところ天候が不安定になり、昨日は激しい雷雨がありました。

 東北もいよいよ梅雨入りが近くなってきたということでしようか?

 さて、今回は過去四年間の治療実績のベスト1になりますが、僅差で一位になっている”自動車”に分類できるおもちゃです。

 ”自動車”に分類できるおもちゃでは、ラジコン車両が102件もあり、飛行機・ヘリコプター類の42件の倍以上になっています。なお、参考までにラジコン送信機単体のトラブルは18件でした。

 ラジコン以外では、バスやトラック形式のほかには乗用車タイプがあり、ワイヤーリモコンで動かすもの、音のでるもの、ソリッドタイプやバックホーもありました。

 いずれにしても、乾電池を電源としたものがほとんどでした。

 乾電池やモーターを用いて動くもの、そして、電子部品やスピーカを用いたおもちゃはどれも共通した部分のトラブルがあり、これらについてはすでに述べているのでここでは省略しますが、もう一度確認したい方はお手数でも過去のものをご覧になってください。

 以前にも述べましたが、おもちゃを投げたり衝撃を与えたりすると、内部の部品(スピーカ等)が破損したり、配線が切れたりしてしまいます。また、外装樹脂が割れたり破断したりしてしまいます。

 特に、ラジコンの自動車は勢い余って壁にぶつかったりして外装が壊れたり、フロント周りが衝撃で壊れてタイヤがブラブラ状態になったりしているようです。

 また、外の道路で遊んでいて水たまりを通過させたことによる水しぶきで基板がショートして、電子部品がタメになったものもあります。やりたくても水たまりは走らせないことです。

 ラジコンの送信機のトラブルでは、遊んでいるうちについつい力が入ってしまい、操作レバーに必要以上の力が加わりレバー部分がこわれてしまうことや、金属製のアンテナ棒をひっかけて曲げてしまったり折れてしまったりというトラブルが多くなっています。

 でも、基板のダメージは別として、何とか治療できて子供さんたちから笑顔をもらっていますので、一安心です。

 どんな部分にトラブルがあったかは、グラフをご覧になってください。

 1自動車12_15 V2

 最後に、色々とお願い事やドクターの独り言がありますので、ご理解ください。

 まず、ご自分で何とかしたくて分解したけど、手に負えない場合、元に戻せるのならよいのですが、どうしようもないと思ったらすべての部品を揃えて持ってきてください。

 また、ご自分でこわれた外装を接着したけどうまく接着できないということでこられますが、樹脂はそれにあった接着剤を使用しないとうまく接着できません。つまり、相性がありますので、取扱説明書等をよく確認してからにしてください。相性の悪い接着剤を除去するにはかなりの手間がかかってしまいます。

 次に、おもちゃによっては、どのように遊ぶのかよくわからないものもありますので、取扱説明書があれば助かります。ネット検索で分かればよいのですが、全てがわかるわけではありません。

 なお、治療していると、交換部品が見つからないものもあります。代用品があればよいのですが、ない場合は”残念”という結果になってしまいます。これはドクターにとってもとてもつらいことなのです。

 最後に、おもちゃの返却日についてですが、指定された日には必ず受け取りにきてくださるようお願いします。

 どうしても来られない場合は、電話で来られる日をお知らせください。

 こちらからも連絡はしますが、その後何の連絡もない場合は申し訳ありませんが、そのおもちゃには未練がなくなったものとして理解させていただきます。

 でも、これっておもちゃは捨てられてしまったと思い、きっと涙を流しているのではないでしょうか?

 
 これで、「郡山おもちゃの病院」の過去四年間の活動報告を一まず終わりますが、おもちゃの遊び方の参考になれば幸いです


 おもちゃの病院に興味を持った方は、是非遊びに来てみてください。


 
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2012年4月から2015年3月末までの四年間の治療実績について(5)

 前回は、四番目に多かったおもちゃの治療状況についてでしたが、今回は二番目と三番目が同数になっていた”ままごと・生活おもちゃ”と”鉄道車両”についてその状況についてお知らせします。

 前回写真を入れたロータリー除雪車は模型化もされていて、Nゲージメーカーのマイクロエースから”キマロキ編成”がありますので、興味のある方はサイトでご覧になってみるのもよいでしょう。

 さて、本題に入りますが、今回のおもちゃの治療件数は、第一番との差は”1”しかありませんでした。

 これらのおもちゃの治療内容で、特に多い乾電池に起因しているトラブルは今までのものと大きな差はないので、今回からそのことについては省略しますので、そこのところについて知りたい方はご面倒でも今までの記事(4)(3)(2)あたりをご覧になってください。

 まずは、グラフをご覧になってください。なお、生活おもちゃは品名的には、ことばずかん、トイパソコン、森のどうぶつランド、日常的に遊べるおもちゃ等々で他の分類に入れがたいものと思ってください。また、何に分類したらよいのか悩むものはその他のおもちゃとして扱っています。

3生活12_15 V2

 ”ままごと・生活おもちゃ”では、何といっても遊んでいるうちに壊れてしまう箇所が多いのは、外装部分のようですね。

 こればっかりは中々防ぎにくいところではないでしようか?つまり、形あるものはいつか壊れてしまうものです。小さなお子さんが遊ぶわけですから、取扱には手加減できないし、プラ系樹脂の性質なんてわからないし。

 また、放り投げたりうっかり踏んづけてしまったり、これでは、内部の部品が外れたり、壊れたりするのは当然ですよね。

 そこでお保護者の方に願いがあります。

 おもちゃが壊れてプラ系樹脂が割れたり折れたりした場合、接着したら治ると思って接着剤を使うことになりますが、どんな材料なのかを必ず確認して、その樹脂に適した接着剤を使用しないと接着はできません。このことを十分理解しておいて欲しいのです。

 そんなことを言われても、どこにそんなこと書いてあるの?という疑問がでますが、それについては、そのおもちゃが入っていた箱や取説に表示されています、また、本体のどこかに表示しているものもあります。

 次に、”鉄道車両”についてですが、特にトラブルが多いのはプラレールです。

2鉄道12_15 V2

 プラレールでは、やはりモーターを使っているために、動力伝達にはギヤが使用されていて、一番負荷がかかるのは、モーターの軸についているギヤと動力伝達の最終部分になる動輪軸のギヤのようです。

 おもちゃに使用されているギヤは樹脂製のもので、軸には圧入されています。そして、肉厚も決して厚くはないようです。

 スイッチを入れてモーター音はするが走らないという場合は、ほとんどがギヤの破損がその原因になっています。でも、ほとんど交換部品で治っています。

 それからこれは遊び方によりますが、カーペットの上で遊ぶことが多い場合、動輪軸にほこりや毛が絡みこんで動きが渋くなっているものもありますので、時々軸まわりの絡みを見てあげるのも必要と思われます。

 そして、プラレールの場合、どうしても連結器の付け外しがあるため、壊れてしまうようです。

 また、長く遊んでいるうちに車輪についているゴム製のタイヤが劣化して緩くなったり、切れてしまったりするようです。

 もう一つ注意して欲しいのは、蒸気機関車本体に連結されている炭水者に乾電池を取り付けるタイプでは、連結器の取り外しは当然できませんが、遊んでいるうちに引っ張ったり振り回したりしてしまうと、そこに配線されている電源線が断線してしまうことがあります。

 あとは、時々スイツチの接触が悪くなって治療にこられるものもありますが、これも無理な力が加わったことが原因ですね。

 そのほか、トーマスのSLが時々治療にこられますが、ほとんどか動力系のトラブルです。

  最近のおもちゃでは一昔前のものとは大きく違っているのは、電子部品が多用されているため、どうしてもその部分のトラブルには対応しづらくなっています。特に、水没は致命的になります。これは、スマホの水没を経験された方は涙を沢山流したことと思います。おもちゃでも、電気関係は水分とはとても仲良くできません。

 おもちゃの治療に興味をお持ちの方は是非一緒に活動してみませんか!是非遊びに来てください。

2012年4月から2015年3月末までの四年間の治療実績について(4)

 6月4日の日曜日は以前から気になっていたところに行ってきました。

 そこは、西会津の大山衹神社です。

 ここは、福島県内だけでなく、新潟や山形一円から厚い信仰が寄せられている霊域となっています。

 そして、6月は”大山まつり”が開催されていて、「一生に一度の願いならなじょな願いもききなさる」という言い伝えから大勢の方がお参りに来られています。

 大山衹神社

大山衹神社神楽

 なお、このおまつりの期間の日曜日は午前10時からお神楽が奉納されていて、丁度始まったところでした。

 ただ、私は早く到着したので問題なかったのですが、あまり到着が遅いと駐車場にたどり着くまで相当の時間がかかってしまうようです。

 もう一つの旅の情報ですが折角行くのなら他にもお勧めのスポットになり、その手前には、会津ころり三観音の一つの鳥追観音(西会津町野沢の妙法寺、他は会津坂下町塔寺恵隆寺の立木観音、会津美里町根岸弘安寺の中田観音)があります。

 また、この観音様の建物の道路を挟んで、今は北海道の名寄でしか見ることのできない
キ621横キ621前

”除雪編成キマロキ”の一部のロータリー式除雪車”キ621”とその後ろに連結されているラッセル車(キ172、この他には廃線になった日中線熱塩駅にキ287がある)が展示されているのも一見の価値がありそうです。ものずきとしか言えないかも!

 さて、本題にはいりましょう!

 前回より治療件数が多かった”楽器・音楽おもちゃ”の治療状況についてお知らせします。

4音楽12_15 V2

 このグラフをご覧になるとお分かりのとおり、電気関係のトラブルが多く、特に基板を含む電子部品がトップになっています。

 そして、この系統のおもちゃでは、小さな押しボタン形式のスイッチが多く使用されているので、その部分のトラブルも多くなっています。

 また、他のおもちゃと同様に電源に関係するトラブルも多くなっています。

 おおよそのことは、このグラフをじっくり見ていたたければどのようなトラブルがあったのかはお分かりいただけますが、では、それらは治ったのかという疑問が残ることになります。

 やはり、電子部品を多用しているおもちゃだけに、どうしてもそのあたりの不具合はどうしようもないと言わざるを得ません。

 断線は再接続で復活、抵抗やコンデンサー、トランジスター、スイッチ、スピーカ等は単体の良否判断は可能になりますが、ICはどうしようもありません。

 でも、基板のパターンの損傷も程度によっては何とかなりますが、大きく割れてしまったものは再生が困難になります。

 やはり、この手のおもちゃの取扱は、特に押しボタンのスイッチについては、やさしくソフトタッチで遊ぶことが、この部分のトラブル回避策になります。実際、この部分の接触不良のトラブルは多いのが実情です。

 しかし、こどもさんが遊んでいるときにそこはソフトタッチですよ!と言っても無理な話で、どちらかというと、叩いて遊んでいるのではないでしようか?

 だから、その部分が摩耗して接触不良になると言っても過言ではないことになります。これは、仕方のないことなのです。

 あとは、水分をこぼさない!踏んづけない!放り投げない!等々によることがトラブルの原因になっています。

 遊ぶときに、どのようにすると良いと言っても、相手はこどもさんです。でも、乾電池の管理は保護者の方がきちんとやっていただければ、かなりのトラブル回避にはなります。

 これだけはというのをあげてみますが、保護者の方が治そうと思って分解してわけが分からなくなった場合、部品やビスはなくさないように、そして、可能な限り元に戻せるのなら戻して、おもちゃの病院に持ってきてください。

 電子部品の不具合でどうしようもない場合もありますが、最善を尽くして治療しますので、諦めずに相談してください。

 では、次回はいよいよベストスリーになります。



2012年4月から2015年3月末までの四年間の治療実績について(3)

 今日は早朝から激しい雷雨となり、落ち着いて寝ていられませんでした。

 この雷雨に関して先ほどのニュースで、午前5時50分からの10分間で県内には272回の落雷があったとのことでした。

 そして、午前中の雷雨では、雹が降ってきました。

 さて、前回は”ロボット・怪獣”に関するおもちゃの治療実績でしたが、今回は、五番目に多かった”人形・縫いぐるみ”で仕掛けが付いていて動きのあるおもちゃについてです。ちなみにこのおもちゃは四年間で、266件でした。

 この動きのある”人形・縫いぐるみ”の治療実績は次の通りでした。

5人形仕付12_15 V2

 やはり、動きがあるとなると、動力仕掛の他に音声もついています。

 つまり、”人形・縫いぐるみ”は、乾電池、スイッチ、配線、モーター、ギヤ、リンク、レバー、スピーカ、マイク、センサー等々の他に肝心な部品として、基板に組み込まれている数々の電子部品で主要部分が構成されていて、それらをくるんでいるのが、布やプラスチック類になります。

 このようなおもちゃですから、取扱いが悪ければ壊れてしまうことは避けて通れません。

 前回も書いておきましたが、乾電池に起因する故障は必ずと言ってよいほど発生しています。

 この他には、例えば、鳴き声を発して歩く犬ならば、足や尾の骨折やリンクがらみのトラブルや鳴き声を発する部品(ふいご)の損傷がありました。

 また、録音機能のある人形では、スイッチの不良、マイクやスピーカ本体や配線のトラブル、そして、基板自体のトラブル等があるようです。

 そして、プリモプエルではどうしても手や尾についているスイッチ類が多用されていることや、顔等にはセンサーがついていることもあり、それらに繋がっているリード線が引っ張られたりするために起こってしまう断線等があるようです。

 しかし残念なことは、周辺の検査結果をしてどうしてもその原因が基板の不具合となってくると、治療には限界がでてしまいます。つまり、基板から外して検査できる一般的な部品は問題ないとしても、集積回路すなわちICチップ類については無理がおるようです。

 ただ、縫いぐるみ等の治療ではどうしても外装部分の布等に手を付けるため、場合によっては縫い目を解く以外に多少の切開と縫合がつきもので、そのことを預かるときにお断りしています。

 このようなことのほかに、治療不可能の診断・治療結果になってしまうこともあるので、退院するときにそのことを伝えなければならないのには辛さがあります。

 しかし、完治して喜んでもらえることが多いので、おもちゃドクターは頑張っています。

 次は、四番目に多かった”楽器・音楽系おもちゃ”の治療結果をお知らせします。

 でも、筆者が用足しや時々さぼったりしますので、明日というわけにはいきません。ごめんなさい。

プロフィール

郡山おもちゃの病院

Author:郡山おもちゃの病院
郡山おもちゃの病院設立準備会は「郡山おもちゃ病院」を開設することを目的とした会です。
設立準備会では「郡山おもちゃの病院」でボランティアをしていただける、おもちゃのドクターを育てるために、「おもちゃ治し会」や「研修会」等を開催しスキルアップを行っていきます。
そして、来年には「郡山おもちゃの病院」として、正式に活動を開始し、壊れたおもちゃを持ち主の子供達と一緒に直すことにより、物の大切さを教えたり、交流をはかることを目的にボランティア活動をしていきます。
郡山おもちゃの病院設立準備会 会長 次田喜正

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